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新年のご挨拶

会員各位

新年明けましておめでとうございます。謹んで新春のお慶びを申し上げます。 

昨年は鉄スクラップの市況は年初めから弱含みで推移し懸念しておりましたが、6月後半以降にはさらに下げ基調が鮮明となり、8月のお盆明けからは想像以上のスピードで急落し、6年振りの低水準に成りました。

鉄スクラップ相場はある程度の上下変動は避けられませんが、いつ下落に歯止めがかかるか予想が立たず、使用済み自動車の仕入価格について、スクラップ相場がいつか上昇するという思いで、現在の鉄スクラップ市況に合わない価格で買取を余儀なくしてきましたが、企業努力ではもう耐え切れず厳しい内容で終えた1年で有ったと推察申し上げます。

この状態は長期的に続くことが予想され、鉄スクラップ価格がさらに下落する可能性も予測され、背景には、中国に端を発する世界同時株安、鉄鉱石、銅、非鉄、原油等の資源価格の全般的な値下がりが影響しております。直接的には中国産の安価な半鉄製品が世界的に出回り、鉄スクラップを利用した電気炉鋼の生産が減退していることが原因と考えられます。

そこで組合として、昨年末に我々解体事業者がこれからも自動車リサイクル法に準じた適正処理を推進するためには、現在の仕入価格では厳しい旨を札幌管内の自販連、整備振興会、中販連等を訪問し、状況の説明を行いご理解を頂いてまいりました。

又、一般社団法人日本ELVリサイクル機構に於いても自工会、自販連、オークション会場及び経済産業省等に状況説明をしておりますので、各支部(自販連、整備振興会,中販連等)並びに会員各位は排出者への説明を行い、仕入価格の交渉をする事をおすすめ致します。

最後に成りますが、組合事業への更なるご協力をお願い申し上げますと共に、会員各位の益々のご繁栄とご健勝を心からお祈りいたしまして、新年のご挨拶とさせて頂きます。

本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

平成28年元旦

北海道自動車処理協同組合
理事長 佐藤 正良



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